チェーンダイアリーの危険性を憂う

Battle_race2009-06-24

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うちのマイミクでとあるチェーンダイアリーがはやっていました。
(解決したそうなので内容削除)
以下、そのチェーン日記に関する考察。


僕はこの日記をmixi上で多数みかけました。
以上の違和感から、これはいたずら目的のチェーンメールならぬ「チェーン日記」ではないか、という疑問を抱きました。冷たい考えで、ごめんなさい。


本当にいたずら目的であれば許せないことです。
いろいろ調べた結果、確信は持てませんが、発信元と思われる日記が見つかり、いたずら目的のチェーンではない可能性が高いかな、と現時点では僕は考えています。


じゃあ、いたずらではないから一件落着、この日記は安全だからどんどん広めてしまえ、という話になるのでしょうか?
僕は違うと思います。
この情報の発信の仕方には大いに問題があると思います。


Jump to Mitsuhiro OKAMURA's Profileより転載

たとえば、新潟チェーントラバ騒ぎの時には、現地への救援物資の送付を呼びかける記事がチェーンとなって、延々半月以上増殖を続けました。
 災害発生から半月も経つころには、救援活動の初動段階は一段落し、現地のニーズは大きく変わっています。にも関わらず、古い情報に基づいた救援物資が現地に送られれば、資源の無駄遣い、だけで済めばまだマシで、下手をすれば、余剰物資の置き場や仕分けする人材に、被災地のリソースが食われることにもなるわけです。
 「チェーン化した情報でいつか人が死ぬかもしれない」という表現が大げさだ、ということであれば、「チェーン化した情報のせいで助かる筈の人も助からなくなりかねない」位なら、十分あり得ると思っていただけるでしょうか。

 あるいは、今回の件についてのあちこちの論説でよく紹介されている記事に

なぜ善意の電子メールは暴走したのか(プレジデント、2000.7.3)
http://www.presiden...

というのがあります。
 緊急の献血を呼びかけるチェーンメールが流れた結果、患者の入院先として記載されていた病院に問い合わせが殺到して業務に支障を来たした、という話で、文字どおりチェーンが人を殺してしまうことになったかもしれないケースです。

チェーン日記には以下のような問題点があると個人的に考えています。
・情報の真偽を確かめる方法がない(ことが多い)
・チェーン化された日記の増殖を食い止める方法がない
→古い、間違った情報が出回る可能性すらある
→事態が収束しても(今回のケースでは、犬が見つかっても)転送はとまらない
・転送の過程でサーバーや転送機器へ大きな負荷がかかる
→本当に必要な時に情報が得られなくなることもありうる
・チェーン化された日記に連絡先を記しても、そこへ無関係な人からの連絡が殺到し、連絡先の通常業務に支障をきたす可能性がある。


善意で転送を行った人を責める気持ちは全くありません。
しかし、善意のつもりで転送した情報により、命が失われる可能性もあることもありえるのです。
「たとえだまされていようとも、事態が解決していようとも、命が助かるかもしれないなら転送すべきだ」
という考えは、確かにすばらしいものだと思いますがしかし、上のような事を頭の片隅に入れておいても、損はないかと思います。


この情報の発信元には、素晴らしい活動を行っていることに賛辞を惜しまないとともに
ぜひ一度この問題を考えていただきたいと思っています。
まあ、まさかmixiにまで広まるとは思っていなかったのでしょうが…
ネットで情報を発信するためにはそれ相応の知識と冷静さをもって、常に適切な判断をしていただきたい。
例え、命がかかっているとしても。
mixiであれば、今回の件ならコミュニティにピンポイントで書き込むのが正解だったと思われます。
また、気軽に転送を行える仕様となっている、発信元が使用されているブログにも大いに問題があると思います。


参考URL
Jump to Mitsuhiro OKAMURA's Profile
Jump to Mitsuhiro OKAMURA's Profile
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