Change The Future

Battle_race2012-02-07

久しぶりにこの曲を聞いた。
A→Bメロでの絶妙な盛り上げ方、歌詞のテーマなど好きな部分はたくさんあるが、
この曲で最も特徴的なのは、

いつの日か産声をあげる あなたに借りた世界
今がすべてと僕は荒らし放題 使い果たしてしまうのか

という歌詞。
これは、稲葉氏がアメリカでツーリング中にあるカフェに立ち寄り、そこで読んだ本に
『今ある環境は先祖からもらったものではなく、これから生まれてくる未来の人たちから借りたものだ』
という内容が書かれていたらしく、それが元になっているという。
B’z曲としても他に例はなく、極めて特徴的な概念と言える。


自分のことに関して言えば、どちらかといえば過去と今の自分の対比をすることが多かった。
窮地に立たされたときに「今ここで自分がダメになれば、過去の自分に申し訳がない」といった考え方を、特に6〜10年くらい前(もうそんなに昔か…)にはよくしていた。
が、つい最近自分の頭をふとよぎったのは「今ここで自分が投げ出せば、きっと未来の自分に死ぬほど恨まれる」ということだった。
知らず知らずのうちに「Change The Future」の概念と同じ考え方をしていたのか。


未来の自分の立場に立てば、想像するのは容易だろう。
「あの時〜〜していれば…」「あの時・・・さえしなければ…」
そう後悔することは多いが、しかし絶対にその内容は実現しない。
ならば、その逆の視点に立つ。
未来に後悔しないように、いま少しでも最善の手を打つ、その為に思考を絶やさないべきだ。
このまま最悪の結果を迎えれば、死ぬほど後悔する未来の自分の姿が自然と想像できる。
こういったことを自然と考えて、「今ここで自分が投げ出せば、きっと未来の自分に死ぬほど恨まれる」という概念が自分に生まれた。


Change The Futureは一応明確に「環境問題」というテーマを扱った曲ではあるが、環境問題と同様に
『過去をどれだけ後悔しても後戻りは効かない、しかし絶対に何とかしなければならない』
という類の問題は身近に多くある。
前から頭で理解はしていたが、やっとこの曲固有の「今の時間は過去から貰ったものではなく、未来から借りたもの」という概念を本当に実感できた気がする。